4月30日、外国人学校に対する官製ヘイトや技能実習生、難民、入管の問題など、外国人差別の実態に迫ったドキュメンタリー映画「ワタシタチハニンゲンダ」の上映とトークを行い、100名近くが集まりました。
□上映会(アンケートより)
外国人の方たちに対して行ってきたこと、そして現在のことがひとつひとつ具体的に説明され、見ている途中で胸が苦しくなりました。歴史についても詳しく説明されていて、問題の根本を知った。保護ではなく拘束だと怒りを感じた。社会的な構造としてつくられてきた差別の延長線上に現在起きている入管や差別の問題があると突きつけられる映画でした。
□トーク
原文次郎さん(反貧困ネットワーク)
大澤 優真さん(北関東医療相談会・東京つくろいファンド)
お二人をゲストスピーカーに迎え入管を出た後の外国籍の人たちが
生きていてはいけない存在のように追い込まれていることなど
支援現場で起きていることを語っていただきました。
利用できる社会資源がないことから始まり
調査による具体的な報告も含め話していただきました。
参加者からの質疑応答も時間を延長して行う場となりました。
出来ることは沢山あり、やらなければいけないことも山積みですが
具体的な調査結果を元に人権を無視した今の在り方について
つづけて働きかけていくことも語られました。
また、そもそも生きていることを許さないような入管法が
今また厳しいものに変えられようとしていることに対し
一人ひとりが参加できる情報をシェアする場となりました。
また、この日は難民支援を行う2団体がブースを設けビーズ作品など手工芸品を展示・販売し活動への寄付を募いました。
あじいるは元々山谷の労働者、野宿する仲間の支援から始まった活動です。
活動の中で外国籍の仲間に出会い、その人を通して問題に直面してきました。私たちは小さな団体であり、自分たちだけでは解決できないことが多くあります。今までも他団体からの知恵を借りながら動いてきました。
また、今では難民申請中の仲間たちも一緒に活動をしています。
地域の中の無料低額診療を担う診療所も、予算の赤字を抱えながら外国籍の人たちの医療を支えているのが現状だとこの日、話がありました。
「どうか皆さん助けてください」
トークの合間にTさんが会場に向かって祈るようにして言葉を発したのが胸に刺ささりました。
今回の上映会は、地域の中に支え合う場を増やしたいそのためには、入管や難民の問題が遠くのことではなくわたしたちのすぐ近くにある問題だと知ってほしいと企画しました。
忙しい中を駆けつけてくださったゲストをはじめ支援団体REN、BOND、そして参加してくれた方々へありがとうございました。
報告の詳細は、7月発行予定のニュースレターでお伝えします。
昨日、5月7日は、入管法改悪に反対するためのデモがあり、私たちも参加をしました。打ちつける風雨の中、集会と長いデモの列がつづいた1日でした。
諦めたら終わる。
小さな団体ですが、わたしたちもまた動いていきます。
*反貧困ネットワークhttps://hanhinkonnetwork.org/
*北関東医療相談会https://npo-amigos.org/
*東京つくろいファンドhttps://tsukuroi.tokyo/
*難民自立支援ネットワーク (REN: Refugee Empowerment Network) https://www.ren-nanmin.org/
*BOND(バンド)https://nanmim-bond.amebaownd.com/+5件